30代の転職の現状
一昔前までは『30代での転職は難しい……』というイメージがあったと思います。しかし、2022年6月~2023年7月のデータを見ると、以下のような現状になっています。
【30代の転職活動率】
男性
年代 | 転職活動率 |
---|---|
20代 | 20.2% |
30代 | 18.4% |
40代 | 12.6% |
50代 | 7.5% |
女性
年代 | 転職活動率 |
---|---|
20代 | 13.3% |
30代 | 10.7% |
40代 | 7.7% |
50代 | 5.8% |
これを見る限り、30代の男性で18.4%、30代の女性で10.7%の割合で転職活動をしていることが分かります。つまり10人に1~2人の割合で転職活動を行っていることになるため、現在だと30代での転職は珍しいことではなくなっています。
また、年代別の傾向を見ていくと若くなるにつれ転職活動率が高くなっていることが分かりますね。どの年代でも女性の転職率が高いことも特徴です。
30代で転職するメリット&デメリット
30代転職のメリット&デメリットは以下の通りです。
メリット
会社の即戦力になれる
30代の転職では自分のこれまで培ってきたスキルを活かせる職場を探す方が多いですよね。会社側も『この人なら即戦力になれるか』という基準で採用を決めている場合が多いです。そのため、30代での転職後は入社してからすぐに活躍できることがあります。
年収アップを狙える
転職をする際に年収を気にする方は多いです。そのため転職に成功すると、以前の職場よりも稼げるようになったという人は数多くいます。
より自分にあった職場で働ける
30代で転職する方は、それまでの職場に不満があったり、より自分にあった働き方やスキルを理解していることが多いです。そのため、転職先ではより自分らしい働き方やワークライフバランスを実現しやすくなります。
デメリット
会社に慣れるまでが大変
30代で転職すると、新卒で入社するのとは違ってある程度経験のある人として見られる可能性があります。そのため『早く仕事を覚えて即戦力ならないと……』『会社での人間関係に早く慣れないと……』といったプレッシャーを感じる方が多いようです。
社会的信用が一時的に下がる
マイホームやマイカーのローン審査の際は、勤続年数の長さも考慮されます。基本的に勤続年数が長いほどローン審査に通りやすくなるため、転職後に収入がアップしてもローンを組む際に苦労することもあり得るのです。30代での転職ではタイミングをはからなくてはなりません。
30代での転職を成功させるポイント
30代での転職を成功させるポイントは、以下の通りです。
自分のスキルを活かせる環境を選ぶ
30代になると、20代の時にやってきたことや自分の得意なことをスキルとして活かしていくことが大切です。自分では当たり前だと思っていることでも、企業はそういった人材を求めていることがあります。また、自分のスキルを活かして働ける方が、やりがいを感じられるでしょう。
キャリアプランを明確にする
30代では結婚や家の購入、出産など、人生のイベントが増えてくる方も多いでしょう。そういったことを含めて自分のキャリアプランをしっかりと考えることが大切です。自分のやりたいことにチャレンジしたいのか、ワークライフバランスを取りたいのか、新しいスキルを身に着けたいのか……など、自分の優先順位を明確にしていきましょう。
焦らない
30代の転職では焦りを感じる方が多くいます。しかし、冒頭でも示した通り30代での転職は今だと全く珍しいことではありません。焦って条件や自分の中の優先順位をあやふやにしたまま転職してしまうと、会社とのミスマッチが起きて辛くなってしまいます。
条件の優先順位をつける
転職の条件には収入、勤務時間、休日の日数、福利厚生、転勤の有無、在宅可能かなど、様々なものがあります。これらの中から、自分の中で優先する条件の順位を決めていきましょう。条件の順位が明確になると転職先を探しやすくなります。
自分にあった転職方法を探す
転職方法には様々な方法があります。例えば転職サイト、転職エージェント、ヘッドハンティング……など、自分に合った方法を選ぶのが大切です。信頼のできる知人からの紹介などでより良い職場に転職できるパターンもあるので、色々と模索してみると良いでしょう。